『この世界の片隅に』の感想『君の名は。』と比較する必要ないじゃん!?

      2017/10/01

2016年『君の名は。』と散々比較された

映画『この世界の片隅に』をレンタルでやっと観ました。

僕自身、この映画をうまく評価できない状態です。

凄い面白かったのかと言われればそうでないし、

じゃあつまらなかったのかと言われてもそうじゃない。

はっきりしろっ!!

と言われそうだが、そう思ったものはしょうがない。

ひとつ言えるのは、

少なくとも『君の名は。』と比べても意味がない

ということでしょう。

2016年の公開時期が被ったため

そして、アニメだったため

この辺が安易に比較される理由になったと思います。

以下で『君の名は。』に触れつつ

『この世界の片隅に』の感想を述べていこうと思います。

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『この世界の片隅に』と『君の名は。』の比較はいらない


比較しなくていい両作品を

世の中が比較の対象として意識したのは

間違いなくこの人の発言がデカかったのでは!? ↓

堀田延の絶賛とディスり

このひとの両作品への絶賛とディスりの

数日間は少々異常かとも思われるかと↓

ツイートによる両作品の発言はこれだけではなく

2016年の11月の中旬の数日間にもっと発言しています。

他については割愛。

物凄い炎上したし、物凄い話題になりましたね。

もしこれが『君の名は。』の興行の仕掛だったとしたら逆にお見事かもしれない。

まあ、ないと思うけど。

作品に対する想い

僕自身がこの両作品の比較する必要のないと思う理由。

それは作り手の想いにあると思ってます。

『この世界の片隅に』について

原作者・マンガ家 こうの史代さん

「“昔の人は愚かだったから戦争してしまった。

そしてこんな(貧しい)生活に”と片づけられるが、

彼らは彼らなりに工夫して、幸せに生きようとしたということを、

この作品で追いかけてつかみたいと思った。

NHK おはよう日本 けさのクローズアップより

『君の名は。』新海誠の制作について

誰もが楽しめる「ど真ん中」のエンターテインメント、

とりわけ10代から20代前半の人に向けた作品を目指して作られた

新海は、観客を励ますような、見終わったあとに気持ちよく劇場を出てもらえる作品を作り・・・(文章はまだ続く)

Wikiより

ねえ?これ比べる必要あるの!?

例えば同時期に似たようなロボットアニメの映画が2作品あって

比較されるならわかるんだけど、これ必要ないでしょ・・・

現在(2017年9月)やっている『打ち上げ花火』と

『君の名は。』を比較するならまだわかる気がする。

『この世界の片隅に』の感想


あらすじ

1944年(昭和19年)2月、18歳のすずは広島から軍港のある呉の北條家に嫁ぐ。

戦時下、物資が徐々に不足する不自由さの中、

すずは持ち前の性格で明るく日常を乗り切っていたが、

翌年の空襲によって大切なものを失う。

広島への原子爆弾投下、終戦。それでもすずは自分の居場所を呉と決め、生きていく。

Wikiより

今回、この映画を観ていて

以下のことが印象に残りましたね。

のんの声

僕がこの作品でまず圧倒されたこと。

それはまずストーリーより「すず」を演じたのんの演技です。


うまいか下手かはよくわかりませんが、

とてもピッタリはまっていました。

女優さんがアニメの声をあてると

結構な割合で微妙になります。

でも、このすずという役に限ってはそれは全くありません。

戦時中の生活

これはもうこの作品に対してよく言われていることですね。

本当に何気ない生活のシーンをとても大事に描いています。

たしかにテーマとして背景に戦争というものがあるのは

間違いないんだけど、

大変だったんだ、貧しかったんだということをあまり感じさせません。

舞台は広島の呉市だけど、

この当時、この土地の生活スタイルや食事

といったものをかなり細かく描いたのだなというのがわかります。

そう、背景に戦争という悲惨で大変なことがあったのだが、

その後の生活もちゃんと続いていくんだよ

ということがこの物語のひとつのテーマだったことがよくわかりました。

ポジティブに描かれてる

上で語った生活についてもそうだが、

過ごしていてもただ暗くすごしているわけではなく

戦時中にもかかわらず「すずって凄くポジティブ」だと感じられます。

僕が子供の頃は、

『はだしのゲン』『火垂の墓』などの戦争をテーマにした作品がありました。

子供心に観ていて気分が滅入るようなシーンが多数あったように記憶しています。

でも、『この世界の片隅に』はそんなことないんですよね。

「すずのポジティブさ」が物語に大きく影を落とすことを防いでくれてます。

なんか、この映画を観て

戦争ってこんなもんじゃねえ、もっと悲惨なんだ・・・

みたいな意見もあるようですがそうじゃないんですよ。

これについてはまた最後に語りたいと思います。

砲撃の迫力


この映画もとより原作は絵がのほほんとした調子です。

そういった雰囲気に慣れているところに

戦闘機や戦艦の砲撃にはかなりの迫力がありました。

ツイートでも言われているように※『ガルパン』のそれとは随分違うようです。

ここはかなりこだわったものと思われます。

※ガールズ&パンツァー:少女達による戦車をテーマにした物語

のほほん調の上にこだわった音、

ここのギャップがまた怖さを引き立たせています。

家のテレビで観ていてこれです。

劇場ではもっと凄かったでしょう。

コトリンゴの歌

あと大切なのはやっぱり音楽。

特に物語に度々入るコトリンゴの歌はゆったりとした調子で

この映画にうまくハマっています。

シネマトゥデイのチャンネルより

ゆったりとした調子ではあるけど、

歌詞の内容はちょっと悲しい感じ。

でもそこにコトリンゴの歌の声質が

なんとも言えない雰囲気をかもし出しています。

あとがき

戦争を背景にしてるけど、

生活というものを第一に感じさせる物語。

戦争はこんなもんじゃない、

もっと悲惨だという意見もあるようですが、

この物語はそこだけを伝えたいのではない。

実際にあったこの日本の戦争は、

今や時間も経ちどこか忘れ去られていっているようにも思えます。

ガチガチに悲惨さを前面に出したら今の若い人たちは誰も観ません。

戦争というテーマを背景にして、

そして生活というものを前面に出したことにより、

『この世界の片隅に』が「いま自分は生きている」ということを

実感させてくれた良作であるように思えます。

おわり

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