GHOST IN THE SHELL映画のネタバレ含む感想 日本では失敗なのか!?

      2018/02/26

先日、GHOST IN THE SHELLの実写映画を観てきました。

同じテーマで大手のブローガーさんの記事を読むと結構、絶賛が多いのですよね。

僕は映画を観終わってから本当かよ?って思いました。

僕の結論だと、

悪くないけど、良くもない。

中途半端で申し訳ないです。

でも、そう思ったんだからしょうがない。

しかし、これは観る人によっても大きく変ってくると思ってます。

それくらい個人により『攻殻機動隊』の理解度や考え方って違うからです。

なので1つの捉え方だなくらいに思って読んでいただけたらなと思います。

僕の今回の映画に対するスタンス

  • 映画を観る前に押井監督『攻殻』を復習で1回観ていた
  • よく引き合いに出る『ブレードランナー』は観ていない
  • 楽しむためというよりどういう風な実写映画になったかを確認したかった。
  • 都合により吹き替えで観た。

という感じで観ています。

吹き替え版は、田中敦子、大塚明夫、山寺宏一らお馴染みの面子が出演。

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GHOST IN THE SHELL映画のネタバレ(極力)なしの感想

※画像を踏むと飛ぶので注意!


GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊の世界観についてはこちら

↓ ↓ ↓ ↓ ↓

攻殻機動隊 / GHOST IN THE SHELLの世界観を含めわかりやすく説明してみた

良かった所

まず良かったなと思う点は映像が綺麗だったなと思ったところです。

人によっては真新しさがないなどの意見があるようです。

僕は押井『攻殻』の世界観をぶち壊すこともなく良い出来上がりだと感じました。

間違った日本を描いているなどの批判をしている人がいました。

そうではなく押井『攻殻』を観るとわかるんだけど、

アジアンテイストな街並みにホログラフな映像が施されている世界観を見事に再現しています。

あとこの世界では他人の脳に潜入する時やネットをする際によく「ダイブ」するという表現を使います。

そのシーンはアニメにもない違った見せ方で表現されていました。

ここは『攻殻』というより『マトリックス』に近いかなと感じましたね。

他にはやはり光学迷彩のシーンでしょうか。

ハリウッドならこれくらい出来て当たり前と思うかもしれません。

個人的には表現もバッチリ出来ていて格好良く仕上がっていたなあと思いました。

周りの景色に同化するように消えていき・・・ 

見えなくてもなんとなく雰囲気を感じさせる。

姿現れるシーンも突如ブレイクするように視認できるようになる。

ここも世界観を壊さず再現できているいい部分だと思いました。

参考:光学迷彩がアニメのように活躍する日は近い

微妙な点

僕はある程度、世界観がわかった上で観ましたが…

予備知識なしでこの作品を観たら多分爆死ですよ。

電脳化、義体、ゴースト、その他登場人物や世界観を知らずに観た人に聞いたわけじゃありません。

が、映画の中だけの説明で果たして理解できるかが疑問です。

僕なら多分無理です。

この記事の中では小島秀夫は、

「本作が初めての人たちにこそ観て欲しい」といったように言及しています。

でもそんな人が観たならアニメにも興味を示さず終了のような気がします。

あと凄くわかりやすいとも言ってるんだけど、

これも小島秀夫が『攻殻機動隊』が大好きだからわかりやすいのです。

彼はこれまでにメタルギアソリッドというゲームを制作してきました。

その中にも『攻殻』の影響を受けているなという部分が多々ありますからね。


別に小島秀夫をディスってるわけじゃありませんよ。

多分、本心に近い部分で語っていると思われます。

小島さん、1回観てからさらに吹き替え版を観に行ってますからね。

あとシーンについて、

宗教の集まりみたいな場面があるのですが、

これも元を知らないと何をやっているかさっぱりわからないです。

GHOST IN THE SHELL映画のネタバレありの感想

ここからはネタバレありでいきますので、ご注意ください。

あらすじっぽいもの

今回、映画の予備知識があまりなかったのでここにとまどいを感じました。

主人公が最初は草薙素子ではない。

最初はという部分は後ほど説明します。

主人公はミラ・キリッサ少佐です。

他の登場人物はそのままなんだけど、主人公である少佐だけが違う人なのかあ…と。

しかも元から義体化していたのではありません。

1年前の事件で両親を失うような事故に会い、

自身も身体に酷い損害を受けたことから政府のサポートで義体化したのだと言う。

まあ、結論から言うとこれは改ざんされた過去なんですけどね。

残念なシーン…

少佐はこんな迂闊にチンピラに捕まんねえよ!

事件はハンカ・ロボティクス社が推し進める義体化の計画に関して、警告と取れるテロ事件が起こることから始まります。


序盤でゴーストハックされ暴走するガイノイド(芸者ロボ)、雰囲気が出ていました。

ちなみにこのガイノイドは福島リラというモデルさんが演じています。

9課の同僚でもあり少佐とは切っても切れない関係にあるのがバトー(左)であるが、なんと最初は裸眼で登場します。

映画ではテロ事件の捜査で目を負傷し、義体化することによりお馴染みの姿になります。

そして、我らが北野たけしは公安9課課長の荒巻大輔を演じているのですが…

劇中で1人だけ日本語喋ってます。そこには英訳の字幕が入るのですが…

「少…なとか…こんか…してって感じで何言ってるかわからん!

滑舌が悪いよ!

英訳を見ながら理解した部分が少なからずあったけど、こういう人結構いたんじゃ?

んで、荒巻課長が襲われるシーンがありますが…逆に返り討ちです。

その時のセリフが↓

「狐を殺すのにウサギをよこすなよ」

と北野映画に早がわり(笑)

ちなみに日本人では桃井かおりも出演しているのですが、英語で話しております。

桃井かおりの役どころは「素子の母親」。というもの。

ん?素子!?

劇中でミラはこの女性と偶然出会うわけだがお互いに既視感が止まらない…

女性は「あなたはどこか、いなくなった娘の素子に似ている」と言います。

事件を捜査していくうちにテロ事件の裏に浮かび上がってくる名前が判明。

その名も『クゼ』

ここでまたとまどう私…


この映画のベースは押井監督作品のGHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊なのですが、

クゼは神山監督作品の攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIGのキャラクターです。

え!っ? ここで出してくるの?

クゼの吹き替えにアニメと同じ小山力也を配置したのはグッジョブ!

クゼの狙いはハンカ社への復讐であった。

実は少佐が義体化できた背景には98体の失敗作があり、99体目のクゼはプロトタイプ的な存在であった。

が、これも失敗とみなされ廃棄されてしまったのだ。

しかもこれらの失敗例の人間たちは事故などで身体を失ったとかではなく、家出をした若者達の集まりを狙い誘拐したものだった。

ミラはクゼと再開したことでこの家出先で一緒に暮らしていた仲間(恋人?)だと判明。

記憶は改ざん

クゼだけはボロボロになりながらも真実を知るものとして、ハンカ社を恨んでいたのです。

つまり、

事故は嘘

ミラ・キリッサと少佐という名前も地位も嘘

本名は草薙素子、家出人(笑)

義体化する前はクゼ達と仲間

ただの一般人がプログラムされた少佐という人生を公安9課で過ごすことになった。

というのが物語の1つであったようです。

ハンカ社は唯一義体化に成功した素子をサンプルにビジネスに推し進めようとしたのが狙い。

そして、ハンカ社の野望は失敗に終わります。

この幕引きもなぜか北野映画に早がわりでした(笑)

素子は義体化した上にゴーストまで獲得している完全なる実験成功体という話になっています。

ただし、個人的にはこのゴーストの定義がなんとなく弱かったのかなと思っています。

原作やアニメと1番違うといえる部分はここではないかなと思います。

素子だけがゴーストを持っている世界ではありませんからね。

エンドロールは、押井監督GHOST IN THE SHELLのオープニング曲を持ってきています。

川井憲次氏作曲であります。

下のツイートでもありますが、ここは最後まで元の世界観を大切にして作ったのだなという思いは伝わりました。

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感想

僕個人の感想しては、

押井GHOST IN THE SHELLをベースに別な作品から所々切り貼りして

さらに素子という存在をうまくボカした上で上手く繋げたなという印象が強いです。

なので、この映画の良さをどう捉えるかは冒頭で言ったとおり、その人の理解度と考え方で随分違ってくるのではないかなと思っています。

まさに僕も概(おおむ)ね、この人の意見に賛同です。

だからこそ今回のこの作品は失敗のレッテルを貼られているようで大変勿体ないですね。

まとめ

押井監督はこの作品に対して奇妙な映画だと思うというコメントをしました。

僕にとってはミラが素子だったという部分にあてはまりました。

ここまで素子が素子じゃなくなった話はこの映画でしかありえませんでしたので。

この映画のルパート・サンダース監督の押井『攻殻』リスペクトは存分に感じられました

ですが… アメリカでの興行は失敗と言わざるを得ない状態です。

素子の配役に白人であるスカーレット・ヨハンソンを使ったことに随分な批判があったようです。

これがまた動員に対する影響が出たのではないかという分析もされています。

それでも日本では初登場3位翌週5位と検討はしています。

中国でも初登場1位アジアでは好評と言っていいのかもしれません。

小島秀夫は先ほどの記事の最後に「よくぞ作った!」と言っています。

僕もそこには同意したいと思います。

文化や考え方が違う人たちがここまでやったんだから…

これからは映画の公開と同じく発表されたこちらのアニメ制作に期待したと思います。


こちらは微妙な作品にならないことを祈っております。

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