『夏目友人帳』23巻のネタバレと感想、心の変化と信頼の距離感

      2018/10/02

『夏目友人帳』23巻ネタバレです。

約1年ぶりですね。

今回は前巻の予告どおり最初は「テンジョウさん」という絵のお話です。

こちらは今までにはちょっとないストーリーになっています。

それはどういうことなんでしょう?

そして、後半は「約束の残る家」です。

こちらは夏目や周りの人物関係にもちょっとした変化が見られるストーリーになっています。

まあ、それは「テンジョウサン」の所でも同じようなことが言えます。

滅びた一家に残る厄介なしきたりとは?

『夏目友人帳』23巻、ネタバレでよろしければどうぞ↓

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『夏目友人帳』23巻のあらすじやネタバレ

テンジョウさん①


『夏目友人帳』第23巻の裏表紙より

「テンジョウさん」のおおまかなあらすじはコレ

[以下、ネタバレ注意!]

脳震盪(のうしんとう)だけで何事もなかったが、大事をとって1泊入院の北本のいる病院にて。

北本、夏目、田沼がいる病室へ最後にきた西村から話が始まる。

西村がここへくる途中に出会った三隅高校の郷土研究部の氷室という先輩から聞いた話。

その氷室のいる三隅、二葉(すでに廃校)、夏目たちの世分の三校にあるはずの「テンジョウさん」の絵を捜していると。

西村の提案で自分たちもその絵を捜そう4人で捜索隊を結成する。

その夜、北本は病院の自販機でジュースを買っていると不穏?な目線を感じる。

翌日、北本は退院して4人は捜索を開始。

夏目は田沼と北本は西村とそれぞれ分かれて捜索。

夏目と田沼が手がかりはかつてあった旧校舎にありそうだと、その跡地に行ってみることに。

するとそこに三隅高の制服を着た人物がいて、それがすぐに氷室だとわかる。

夏目たちが西村の知り合いだとわかると話が進んでいく。

氷室は1人だけで捜していたので協力してくれることに深い感謝をしてくれる。

夏目は話を聞いてくれる存在がどんなに心強いか知っているので共感とやる気を感じていた。

捜索にあたって田沼が氷室に絵のことを詳しく聞くとそれらしいものをみつけても見ないほうがいいと忠告される。

氷室が去り、「テンジョウさん」に警戒を強める夏目と田沼。

4人はいったん甘夏茶屋で合流すると北本が何かに気づく。

病院で誰かに見られているような気がしていたおじいさんがここにいる・・・

行ってしまうおじいさんを4人がつけていくとそこは立派な屋敷。


『夏目友人帳』第23巻より

すると戸の影から現れたおじいさんがお茶でもと4人を誘いたてる。

丁寧とは言えない断りをいれ4人はそそくさにその屋敷をあとにする。

テンジョウさん②

いつもは1人で考え行動し、わからなければ妖(あやあし)に聞いて回っていた夏目だった。

でも、今は人の友人がいてみんなで捜索していることが不謹慎ながらもどこか楽しいと思える。

そんな中、新校舎の天井では何やら物音がする・・・

ある日、4人が甘夏茶屋で話し合っていると例のおじいさんと再会する。

聞けば病院での4人の会話で「テンジョウさん」の話題に懐かしくなり話かけたくなったのだとか。

「テンジョウさん」に詳しいおじいさんの証言↓

  • おじいさんも夏目たちと同じ世分高の出身
  • 絵は旧校舎の階段のところにあった
  • どんな絵か見たはずなのに憶えていない
  • 今は古い寺におさめられたはず

ただ、憶えてはいないものの描かれていたものは知っていた↓

  • 世分が「ハラ」
  • 三隅が「アシ」
  • 二葉が「アタマ」

ここでニャンコ先生が三等分したんでは?と不気味なことを言う。

夏目と田沼は少し青くなる。

古い寺というワードに田沼の寺に手がかりがあるのでは?という話題に。

翌日、父親に聞いた田沼が収品目録の中からてんじょうさん(ハラ)の文字を見つけたことを夏目に伝える。

場所は西の廃寺と書いてあったので2人はその足で調べに行く。

ほどなくして見つかったそれらしい木箱

みつけても見てはいけないという氷室の忠告にとまどう夏目と田沼。

そこにこのタイミングでこの廃寺に氷室が現れる。

夏目が本物の氷室かどうか疑心暗鬼になる。

が、ニャンコ先生の証言で人間の匂いしかしないとわかり問題の木箱を氷室にたくす。

氷室が絵を確認するから用心のため目を閉じてくれと言ってくる。

そのタイミングでやってくる北本と西村を必死にかばおうとする夏目だったが・・・

大丈夫だと氷室が示した「テンジョウさん」の絵はまっさらな白紙だった。


『夏目友人帳』第23巻より

氷室は白紙ではなく白紙になったと語りだす。

そのいわれとは↓

  • 「テンジョウさん」とは旅の高僧が紙に封じた悪い妖怪だった
  • 頭、腹、足に分けてそれぞれ遠くの寺に収めてもなぜか集まってしまう
  • 経緯はわからないが集まらない距離ギリギリに3校がありそこに飾られることになった

そして絵は若い生徒たちの気や心にさらされていくうちに浄化されていったのだと。

かつていた三隅の郷土研の顧問が白紙になった絵がその学校にあることを証言しており、

廃校になった二葉も出身者のおばあさんの話からそれは確認されていた。

氷室は顧問が確認できなかった残りの2枚の捜索を受け継ぎ、そして浄化が途切れて惨事がおきてしまう可能性を心配してたのであった。

今回、見えるはずの夏目でさえ見ることが出来なかった現象。

「テンジョウさん」が本当にいたのかはわからない

夏目とニャンコ先生の答えの出ない問いの夜は過ぎる。

約束の残る家①

夏目は名取の誘いで旧依島邸に行って枇杷(びわ)を取りにいくことになる。

ただし、名取の本当の目的は別にあったが行きがかりじょうこうなってしまった。

ほどなく(ひいらぎ)も現れる。

ここで夏目たちはひょんなことから隣にある家に足を踏み入れる。

人の気配がなかったのに中には祓い屋の的場とその一門の者たちがいた。

聞けば、ここは的場一門の三春家(みはるけ)だという。

一族は滅んでいるらしいのだが厄介なしきたりだけ残っておりどうやら放置できない様子。

そのしきたりとは↓

  • 三春家には家を護る三柱様という三体の妖が存在する
  • 数十年に一度、そのうちの一体がやってくるのでお迎えをしなければならない
  • それぞれ気性が違っていて何がやってくるかはお迎えするまでわからない
  • 粗相なお迎え次第では災いになりかねない

的場は一門に面倒が起きないように形式的にこれを行っているらしい。

今は時間がなくお迎えする妖のため夏目と名取もこれを手伝うことになる。

名取は的場を手伝う夏目を気づかう。

それは友人帳の存在があるため。

また、夏目もその気づかいを深く感じている。


『夏目友人帳』第23巻より

お迎えをするにあたってこれを邪魔する存在が見え隠れしていた。

そんな中、的場と名取は罠である部屋に閉じ込められてしまう・・・

約束の残る家②

技術の高い2人の祓い屋がいろいろ試すも部屋から出られない。

どうやら部屋にはがほどこされているようだ。

一方の夏目はここで儀式の邪魔をしようとしている1匹の妖に遭遇する。

大きい頭部に長髪で一つ目の妖

夏目が祓い屋ではないことを知るとその妖は帰れと言う。

夏目が必死に邪魔をしたい理由を妖にたずねると意外な答えが帰ってくる。

みはるを消したかったから。

つまり、すでに滅んでいることは知らないが三春家に恨みを持っている?

ちなみに2人(名取と的場)が閉じ込められているのもこの妖の仕業。


『夏目友人帳』第23巻より

話を聞いてくれる夏目に妖は興味を持ち出す。

そして、閉じ込められた2人。

的場は部屋の術の正体がわかっていながらそれを名取が解けるかを楽しんでいる様子。

名取だけに息苦しくなる術もかかっており、夏目も心配だし焦っていく。

だが、ここは見事に部屋の正体を「紙落としの解術」とやらで脱出に成功する。

2人が脱出できたこのタイミングで三春家を訪れる妖がやってきた。

約束の残る家③

夏目に儀式の邪魔をする妖の理由はこうだった。

  • かつていた三春家の政清という人物にがあった
  • 妖は政清に恩を返したかったが政清はそれを望んでいなかった
  • ある日政清が涙を流しながら三春家がなくなってしまえばいいとこぼしたことをこの妖が知る

つまり、儀式を邪魔し三柱の妖を怒らせることによって三春家を崩壊させることができるかもと考えたのだ。

それがこの妖なりの政清への恩返し。

しかし、その政清はもういない・・・

だが、そこで思い出したかのように儀式を邪魔しにいく妖。

儀式は柱の間という部屋に三柱様(まだわからない)をお連れしている途中だった。

※三柱様は柱の間に到着してはじめてその姿がわかる

邪魔に入ろうとするところで名取がこれを防ぐ。

儀式終了までもう少し。

名取は邪魔にしようとする一つ目の妖のために陣を描き通せんぼ。

それでもこの妖は危険覚悟で飛びこんでくる。

しかし、夏目がそれを体を張って止めに入る。

どうしても恩を返したい妖。

それに対して夏目はもうその返す相手がいないんだと必死に説得する。

そのやり取りの間に「棒々頭巾」となった三柱様と儀式を交わし終了になった。

これで三春家はまた数十年守られた。

一つ目の妖は落胆する・・・

そして、一つ目の妖に抱きついていたため意識を持っていかれる夏目。

薄れていく意識の中で夏目は一つ目の妖の記憶に触れていく・・・


『夏目友人帳』第23巻より

妖の恩は政清に受け取ってもらえない。

政清はおまえは「自由なのだ」と言って突き放す。

それならば、マサキヨのそばにいたいと願いかくれそばにいた一つ目の妖。

夏目は目を覚まし、一つ目の妖にその思いを聞く。

政清に想い人がいたのに家のためそれを諦めてしまった。

そのためにあの時たった一度だけ泣いていたのだとも。

でも、もうマサキヨがいないと夏目のうったえでようやく気づく。

そして、夏目は政清と同じようにおまえは「自由なのだ」といって一つ目の妖の長きの枷(かせ)を解き放つのであった。

今回の件が落着し、的場と名取はお互いを労う。

そこで名取は的場の重責を感じつつもそれもひとりでなければ(乗り越えられる)と話す。

元気がなさそうな的場に夏目は旧依島邸で取った枇杷(びわ)を差し出す。

元気がないことを否定しながらも的場はかつて名取と食べたこの旧依島邸の枇杷について話し出す。

なんとたわいのない小さなこともうまくはまわらないという話。


『夏目友人帳』第23巻より

そうして、的場は笑顔で去っていく。

三春家も最初は家を守りたい人がいてそれに応えた妖がいただけなのかもしれない。

夏目は政清と一つ目の妖の関係を思いながら「こんなちっぽけなこともうまくまわりはしない」とふと考える。

名取はまた自分のせいで夏目を厄介ごとに巻き込んだことを申し訳なく思う。

名取が袋一杯の枇杷(びわ)をお土産にと夏目に渡し、元気をだしてと言う。

夏目は「元気がないように見えますか?」と笑顔でそれを否定をする。

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『夏目友人帳』23巻の感想と映画について

感想

今回、作者の緑川ゆき氏は妖(あやかし)の出てこない話を作りたいということでこの「テンジョウさん」のエピソードが出来たようです。

でも、なんだか半端な感じがしますよね?

あおるだけあおって、なんともありませんでしたってちょっと物足りなさを感じてしまいます。

まあ、この物語の幅を広げる意味では良かったのかもですがエピソードのクオリティとしては少々疑問な感じです。

そして、「約束の残る家」ではいつもの『夏目』って感じがしましたね。

ただ、あらすじを書いていてこのエピソードは物凄く文字にするのが難しかったです。

マンガを読んでいない人がどれだけこのあらすじを理解できるか不安ではあります。

肝心のストーリーではいつもの心暖まる感じもあり、

また夏目以外のキャラにも心の移り変わりのようなものが感じられて良かったと思っています。

例えば、今回、名取が言った「ひとりでなければ」というセリフはそれを大きく感じさせます。

夏目が友人帳を持っていることでかかえるリスクや境遇なんかを名取が共有することによりそれを軽くできるのではないのだろうか。

また、同じようなことを名取は的場一門を背負う的場の立場も考えて話しました。

そして、夏目が妖と接する基本姿勢でさえそいういう思いがこめられているように僕は感じています。

『夏目友人帳』は少しずつ変わっていってますよね。

夏目は少しずつではあるものの田沼、北本、西村に頼るようになってきてます。

信頼がすこしずつ育まれている、そんな感じがします。

そして、上でも言ったように名取の考え方も夏目の秘密を知ったことによる変化が見られているし。


『夏目友人帳』第23巻より

ただ今回、ニャンコ先生の存在感が薄くなかった?

そんな風にも思える23巻でした。

映画について


『夏目友人帳』第23巻の帯より

『夏目友人帳』はアニメ1期から10年を経て待望の劇場版が完成しました。

その公開が2018年9月29日(土)になります。

予告PVがこちら↓
ショートバージョン(1分34秒)


アニプレックスのチャンネルより

もともとの物語を知っている人はこちらをオススメ。

ロングバージョン(2分43秒)


アニプレックスのチャンネルより

こちらはやや『夏目友人帳』の理解が不安なひとに合っていると思われ。

今回の話の中心人物はこの人↓

あのナウシカや『めぞん一刻』の音無響子の島本須美演じる津村容莉枝です。

こんな年配の役をやるなんて自分が歳をとったことを実感せざるを得ないですね。

まあ、そんなことはどうでもいいんですが・・・

この津村容莉枝を中心に様々なエピソードが展開されていきます。


劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~のパンフより

それと今回のキービジュやPVを観てもらうとわかるんだけど、ニャンコ先生がミニになってさらに3匹に分裂します。

この辺も見所になっていくんじゃないかなと思います。

僕は映画『響-HIBIKI-』に続いてこの映画の感想をレポートしたいと思います。

気になる人はすぐ劇場へ行くのもいいと思います。

劇場版のネタバレと感想
↓ ↓ ↓

『夏目友人帳』24巻へ

さて、『夏目友人帳』はかなりいいところまで来ているんのではないでしょうか?

こんなことを思うのは僕だけですか?

だって、夏目は祖母レイコが手に入れることの出来なかった人の友達との絆をたしかにつくりつつあります。

まあ、22巻でレイコが全くそうではなかったことがわかるエピソードもありました。

でも、夏目にはもう理解してくれる人が名取をはじめ田沼などがいます。

間違いなく夏目のストーリーは起承転結でいうくらいまでは来ているでしょう。

あと原作者の緑川ゆき氏もかなり大変な思いをしてストーリーを考えていると思います。

それは今回の「テンジョウサン」をみていて僕はそう感じました。

これからどう結末に向かっていくのでしょう?

まあ、僕の勝手な想像でした。

24巻の発売は2019年初夏予定となっています。

ですが、実は22巻から今回の23巻まで約1年が経過しています。

同じくらい(2019年9月?)かかるかもですね。

詳しくわかればまた追記します。

それではまた!

おわり

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『夏目友人帳』の23巻特装版では、

コミックスとニャンコ先生とウリ坊ニャンコが対になったラバーストラップがついてきます。

これはかわいい!

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