【ジャイアントキリング】達海から椿へ続く舞台【サッカー漫画】

      2018/01/07

最近、漫画『ジャイアントキリング』を読んでいたら感心してしまった。

『ジャイアントキリング』(以下、ジャイキリ)はサッカー漫画です。

この漫画既に40巻を越えている(現在43巻まで刊行)んです。

が、週刊雑誌の原作を読んでいてまだ面白いことに気づきました。

いや、むしろまだ面白くなっている。

この作品についてはもう今更感満載です。

でも、これは少しでも世に広めたい

そう感じ記事にしたいと思いました。

私はサッカーが大好物です。

だからこの漫画についてはすんなり入っていけました。

でも、そうでない方にはイマイチ?難しいかもしれません。

いやしかし、漫画から実際のサッカーが好きになることもあるでしょう。

そんな可能性も感じたのでこの作品を紹介します。

この作品にはそれだけの魅力があります。

[以下、ネタバレあり]

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【漫画】ジャイアントキリングと達海猛

タイトルの「ジャイアント・キリング」とは、「番狂わせ」「大物食い」を意味する言葉であり、スポーツ競技において、実力差がある格上の相手に対し、格下が勝利を挙げた場合に使う。

Wikiより

この物語の舞台となるクラブは、

イースト・トーキョー・ユナイテッド(East Tokyo United)です。

略してETU

ETUは日本のサッカーリーグ1部に属しているものの、万年降格圏をさまよう弱小チームでした。

チームはこんな事情をどうにか再建すべく奔走します。

どんなサッカー漫画?

この漫画の主だった目線は監督としての達海です。

異国の地で監督として過ごしていたかつてのETUの星・達海猛

チームは達海を監督として呼び戻すのに成功します。


もうね、ここでガタガタのチームをどう立て直すんだろうとワクワクします。

しかし奇抜な方針や言動で選手には反感を買いまくり。

チームは一つにならない。

リーグが始まっても当然勝てない…

しかし、序盤の敗戦の中から少しずつ“達海流”が浸透し始めます。

そして、公式戦6戦目にして初めて勝利します。

しかも“ジャイキリ”を引き起こしての勝利です。

自分のひいきにしているチームが勝つ感覚を味わえる

『ジャイキリ』はそんな漫画なんです。

達海猛

達海はWikiで主人公とされております。

しかし、この話の前半(30巻くらいまで)はそうだよねって思います。

でも後半は違うと管理人は思っています(それはのちほど)。

達海は本当に凄い選手だったとされています。

人を欺くことなら天下一品。

それはプレーだけでなく監督としても備わった彼の才です。

そんな達海の人物像ですが、とにかく飄々としています。

それに誰にでも適当です。

インタビューを受けても「わかんない」を連発します。

しかし、試合になると人が変わります。

不適な笑いを浮かべ強者をなぎ倒す采配をしていきます。

また、物語の中でチームが上り調子になりながらも低迷することがあります。

そんな中、達海は“選手復帰”すると言い出します。

もちろん、真意は復帰ではなくチームのため。

達海は選手に交じって変則のミニゲームをします。

でも達海は序盤こそ光るプレーを連発するもすぐにボロボロになります。

もともとケガが原因で選手人生を終えた人だったので…

ETUの選手達はこの達海の行動に大きく考えさせられます。

そして、チームが今どうならなければいけないのかを選手達が本気で考え始めます。


もうこういうところがイチイチ面白いのです。

名言

他の記事ではジャキリ名言集というものまであったりします。

いろいろありますが、最も心に響くはコレです。

キャプテン村越はミスターETUと言われるいわばチームの大黒柱です。

達海が選手として去ったあとも10年間チームを支え続けてきました。

チームは1度、2部落ちを経験し必死の想いで再び1部に昇格させます。

1部に返り咲いても降格圏をさまようチーム事情。

監督として帰ってきた達海の振る舞いに我慢出来ずに村越は激しくグチをこぼします。

これは、その時に達海が村越に言った言葉なのです。

「イイ上司とはこういう人のことを言うのではないだろうか」という声もあります。

1巻のこの場面で読んで、

続きを読まない人はいません

【漫画】ジャイアントキリングはなぜ面白いのか!?

『ジャイキリ』がなぜ面白いのか!?

それを以下に並べました。

現実のサッカーらしい描写


例えば『キャプテン翼』なんかだと凄い必殺シュートが炸裂して物語を盛り上げます。

『シュート』でも人間離れした左足のシュートがインパクトをもたらします。

しかし、『ジャイキリ』にはそんなものはありません。

言ってしまえば普通のサッカーを描いています。

だが それがいい

試合の場面場面に「ああ、こういうことあるよね」。

若しくは「あってもおかしくない」という所が満載です。

現実にありそうで凄く納得できます。

そこが面白いのです。

ジャイアントをキリングするところ

本作品が既に「ジャイアントキリング」と言っているので、大物食いをするわけです。

しかし、ただ大物食いするわけではありません。

そこには達海の采配が不可欠になります。

敵の弱点を徹底的に調べ上げ、試合でそこを突きます。

余剰戦力はありませんので常にギリギリです。

戦術がしっかりしていても選手がいい働きをしなければ意味がありません。

選手を乗せるのも監督の技です。

相手の監督だってバカじゃないので試合中に対策を打ってきます。

そして、達海はそれにも柔軟に対応をします。


そんなギリギリの中で弱者が勝ち取ったものに読者は心打たれます。

カッケーと思っちゃうわけです。

そこが面白い!

圧倒的多彩な視点

この漫画って監督視点の漫画なの?

って言われるとちょっと返答に困ります。

(上では監督としての達海と書きましたが、ひとまず横に置いてください)

それは物語が達海だけの視点に固執していないからです。

別にサッカー漫画に限りませんが、物語にはそれぞれの視点ってあると思います。

でもこの漫画の視点の多彩さは凄いです。

視点の数だけ物語があります。

全部は無理なので一部だけ紹介します。

☆サポーターの視点

これはETUのサポーター、「スカルズ」です。

達海が去り、ETUが弱くなったあとも支え続けた存在です。

「スカルズ」はETUが低迷するとチームに猛抗議します。

こういうことは現実でもあることです。

また「スカルズ」のリーダー羽田の私生活や心情なども丁寧に描かれています。

☆子供の視点

ETUを応援する子供たちです。

彼らは決してモブキャラ(ただ出てくるだけ)ではありません

ETUの戦いぶりを子供ながらに分析し、熱く応援するなくてはならない存在です。

そして子供たちとその親とのやりとりもまた物語に深みを与えています。

一緒に観戦したり選手を分析したりします。

親たちもかつては強かったETUのファンでした。

☆敵チームの視点

物語は敵の存在があってこそ成り立つものです。

この漫画は現実のJリーグをモデルにしています。

なのでそれこそかなりのチーム数が敵に存在します。

1チームに限っても癖のある監督、スタッフ、キーになる選手、それを支える選手がいるわけです。

もうね、よくぞここまで個性的なキャラクターたちを用意したなと感心してしまいます。

本当にサッカーのリーグ戦を観ているかのようです。

☆スタッフの視点

ETUのスタッフたちです。

左がスカウトの笠野、右がかつてETUの選手でもあったGMの後藤

達海をプロにスカウトしたのは笠野です。

※GM:ゼネラルマネージャー

達海をETUの監督に呼び戻したのは後藤です。

ちなみに当然スタッフは彼らだけではありません。

ETUの紅一点↓

ETU会長の娘であり広報を担当している永田有里

選手だった達海の1番のファンであり、今は口うるさい仕事仲間。

ん?食堂のおばちゃんがいるから紅一点ではないのかな…

☆記者の視点

画像だけならこの漫画のヒロインに見えますが全く違います。

彼女は藤澤桂(ふじさわかつら)、フリーでETUを追っている記者です。

リーグ開幕前に達海が言ったビッグマウスな発言があります。

「日本のサッカーを面白くしてやる」

彼女はこの真意を確かめるため泥舟と言えるETUを追うことを決心します。

そしてETUの逸材、椿大介に注目し始める。

藤澤は笠野のこの言葉のせいで椿から目を離せなくなります。


多くの視点は世界観に深みを持たせます。

そこが面白い!

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【漫画】ジャイアントキリングと椿大介

前半の主人公が達海なら、後半は椿です。

かつての笠野は「椿は達海の再来」と言いました。

おお、そんなに凄いのか!と思われそうです。

しかし、最初はそうではないんです。

その理由とは↓

椿大介の人物像

画像では自信に溢れた顔をしていますが、普段はそうではありません。

いつも自信なさげでナヨナヨしています。

しかもはっきり言ってヘタです。

どこが、達海の再来なんだよ!

確かにこれだけではこう言われてしまいそうです。

しかし、椿にはチームが劣勢なときに流れを変えるだけの資質を持っています。

ヘタでも自慢のスピードとスタミナがあります。

そしてそれは相手にとって凄まじい脅威になることもしばしば。

どこかワクワクさせるようなプレーを持っている。

それは達海にもあったと言われています。

それが達海の再来、椿大介という選手なのです。

シンデレラボーイ椿大介

椿はもともと達海が監督としてやってくるまではレギュラーではありませんでした。

それどころか前のシーズンはサテライト(2軍)の選手だったのです。

そんな椿にはミラクルなまでのシンデレラストーリーがありました。

中学、高校でスタメンを張ることはほとんどなかったそうです。

ただ、高校の顧問がたまたまスーパーサブで使った試合で2得点という大当たりを果たす。

なんとその試合を観ていたFC武蔵野というプロチームに拾われます。

※現実でいうとJリーグの下のJFLと言われるカテゴリーのチーム

しかし、そこで1年過ごすも苦しい事情は続きます。

そんな中、椿はETUの笠野からスカウトを受ける。

そして、サテライトのコーチが強く推すことで1軍に上がります。

これがちょうど達海が監督としてETUに就任する時に重なります。

椿のシンデレラストーリーはまだ止まりません。

椿は達海の抜擢により日本のトップリーグでも輝く活躍をします。

リーグで活躍する選手をサッカー協会が見逃すはずがありません。

椿はオリンピック日本代表に選ばれます。

※オリンピック日本代表は22歳以下で構成される代表(本大会は23歳以下)

この大抜擢にも椿本人は自信が持てません。

しかし、同じ代表のこの選手と一緒に戦うことでそれを払拭します。

大阪ガンナーズの窪田晴彦選手。

彼はよく「わはっ」という笑いをする変人です。

椿は窪田と同じ歳(二十歳)ということもありすぐ仲良くなります。

プレーの息もピッタリで椿はここでも次第に輝き始めます。

2人はお互いを高め合いさらなるステージに進みます。

それが制限なしの日本代表です。

※A代表やフル代表とも言われます

椿大介と日本代表

※日本代表監督ブランと通訳

前年までのETUの戦いぶりからでは日本代表の選手を送り出すなんて夢のような話でした。

椿はリーグ戦やオリンピック代表の活躍からついに日本代表に選ばれます。

これは今までの達海の抜擢あってのことでもあります。

そして、ここの話がとてつもなく熱いのです。

舞台はスコットランドウルグアイの親善試合2連戦。

残念ながら1戦目のスコットランド戦は使ってもらえませんでした。

そして難敵ウルグアイの試合、日本は1対2と負けている状況で後半戦を向かえます。

ちなみにリアルのウルグアイってどれくらい強いの?

ということでFIFAランク調べました。

2017年06月01日現在

日本:45位

ウルグアイ:16位

あくまでも管理人の主観ですが、

リアルで今の日本がウルグアイと5回戦ったら1回勝てるか疑問なところです。

なので物語の中でもその強さはうまく描かれています。

話を戻します。

そこでついに椿と窪田の登場です。

なんと超イイ場面で次の巻というニクイことを作者はします。

そして39巻へ↓

ひいき目で見ていた選手が大舞台でデビューする。

漫画なんですが、感情移入が半端ないんです。

もう椿の日本代表デビューでワクワクと感慨深さが止まりません。

ここでは戦いの結果を書かないでおきます。

気になった方は是非読んで欲しい。

読んだ人はこんな感想を書いています↓

もうね、38巻終えてからの39巻は神巻です。

面白い漫画は沢山ありますが、

こんなにワクワクが止まらない漫画も珍しいです。

あとがき

はっきり言って管理人の稚拙な文章では『ジャイキリ』の魅力を伝え切れません。

是非、この中身をあなた自身の目で確かめていただきたい。

人と人の出会いがありますが、人と漫画の出会いもまたあります。

この漫画をまだ読んだことがないならズバリ人生を損していますよ。

サッカーにさほど興味がなくてもこの漫画を通してなら好きになれる。

そんな物語が詰まっている作品が『ジャイアントキリング』なのです。

途中まで立ち読みが可能です↓

よろしければこちらもどうぞ↓

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